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バレーボール戦術:一人時間差攻撃!効果的な打ち方とデメリットを紹介!
バレーボールの戦術で一人時間差攻撃というのがあります。
森田 淳悟(もりた じゅんご)さんがが考案したものです。
一人時間差攻撃とは
簡単に言うと、スパイクを打つ際にジャンプを「ワンテンポ」遅らせます。
そうすると、相手のブロックのタイミングも遅れます。
飛びあがるふりをしてから、本当に飛び上がってクイックスパイクを打つ技。
最初の「飛ぶふり」にブロッカーが騙されて、跳び上がってくれればスパイカーの勝ち。
床に着地したブロッカーの上からクイックスパイクを打てます。
ただ、見破られることも多いのが欠点です。
飛ぶふりするのって意外とテクニックが必要となるんです。
一人時間差の生まれたきっかけ
セッターへAクイックのトスの指示をだしたのに、Aちょん(Aクイックより少し高め)が上がってしまいました。
そこでセンターが飛ぶタイミングをずらしたんです。
元々は、コンビネーションミスから生まれました。
一人時間差のタイミングの取り方
自分がおとりにするわけですから、高度なテクニックが必要となります。
大事なのはAクイックが打てること。
このAクイックのタイミングをしっかりタイミングをとれることが必要です。
このタイミングをしっているからこそ、相手ブロッカーがつられてジャンプしてしまうわけです。
Aクイックのタイミングで、飛ぶぞ!という気持ちを出し、軽く屈伸運動します。
それで、やっと相手ブロッカーは騙されるわけです。
ただ、騙せばいいというわけではありません。
あまりトスが高い位置で一人時間差を使ってはいけません。
相手ブロッカーが再び着地しジャンプする時間を与えることになります。
ベストな高さは、Aクイックよりも少し高めがいいです。
相手ブロッカーが着地してもう一度ジャンプできないぐらいの高さです。
一人時間差といっても、セッターのトスは大切です。
セッターとの呼吸が必要になってきます。
威力がない
一人時間差ってスパイクの威力はない。
ジャンプは助走がなく垂直とびになります。
ためもそこまで作れないので、威力はでないんです。
正面に打ってしまうと、レシーブをされてしまう可能性が高いです。
そこで相手がいないコースに打ち分けることが必要になってきます。
そこでターン打ちのテクニックも必要になってきます。
空中でスパイクを打つ際に体の方向を回す(ターンさせる)ことで、打つ方向を変えて、ブロックを抜いていくんです。
タイミングを自分でずらし、さらに空中で打つ方向を変えて打ち分ける。
一人時間差をすると、体力も消耗します。
高度なテクニックと体力。
一人時間差は相当な練習が必要になってきます。
最後に
ロサンゼルスオリンピック時代
「江上由美」選手や「廣紀江」選手がよく時間差攻撃をしていました。
これにより、大きな海外選手とも互角以上に戦っていたわけです。
現在では、一人時間差攻撃をする機会が減りました。
ただ、タイミングをずらす戦術は効果的です。
IT技術により、どの戦術がいいというのがデータで示されるようになりました。
一人時間差があまりとりいれられてないということは、あまり成功率がよくないということでしょう。